病院と介護施設で行うリハビリの違いとは?

リハビリには、医療保険で行うものと介護保険で行うものの2種類があるということをご存知でしょうか。医療保険では、治療や機能回復に特化したリハビリを行っています。したがって病気を治療しながらリハビリを行うことが多いので、病院のリハビリ施設を使用することになります。医療保険のリハビリの特徴は、日数に制限があるので長期に利用することが難しい点です。しかし病院には理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などの専門スタッフが充実しているので、しっかりとしたリハビリを病気別に行うことができます。

一方、介護保険では、日常生活をスムーズに行うための機能維持を目的としたリハビリを行っています。したがって対象者は介護認定を受けている人です。介護保険でのリハビリは、病院で行うのではなく介護施設などで行うことが一般的です。リハビリの種類も様々なものがあり、通いながらリハビリを行う通所型リハビリや自宅でリハビリをする訪問型リハビリ、介護施設などに入所してリハビリを行う入所型リハビリがあります。

介護保険でリハビリを受ける場合は、医療保険のような日数などの制限がないことが特徴です。リハビリの必要性があれば長く続けることができるので、長期的なリハビリには介護保険が向いていると言えるでしょう。介護施設によっては理学療法士や作業療法士が在籍している場合もありますが、リハビリを行う主なスタッフは、介護福祉士やホームヘルパー、社会福祉士などです。